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ESSAY

2018. 12. 5  Release

M1 エッセイ 

M2 手放せ 

M3 フラットな関係 

M4 豪雨の街角 

M5 デコルテ 

M6 紫陽花 

M7 欲しがり 

M8 ベットタイムミュージック

CAKE : Vocal, Electric Guitar, Acoustic Guitar, Chorus

TARO : Drums, Chorus

OKI : Bass, Chorus

ASSOCIATE MUSICIANS 

Ryutaro Kanoh : Piano, Organ, Synthesizer

Hiromu Takahashi : Sax, Flute

Masaki Narita : Programing

Produced by  STEPHENSMITH 

Directed by Takashi Kobayashi (breast)

A&R : Tomoki Kumano (SSNW)

Recorded by Toshihiko Kasai, Masato Hara

Mixed by Toshihiko Kasai

Assistant Engineer : Akihiro Iizuka 

Mastered  by Moe KazamaRecorded, Mixed & Mastered at studio ATLIO 

Artwork & Design : Run Hoshika

Photos : Ryutaro Izaki

Stylist : Takashi

Hair Make : Yutaka Izushima

ESSAYのエッセイ   by CAKE

「一瞬」とは「永遠」の佳境であります

ESSAYの最後に収録されている"ベッドタイムミュージック"の仕上がりをスタジオで聴いている時、今我々のマネジメントをしてくれている小林さんの後ろ姿を眺めていました。何やら考えごとをしながら、いや感慨深そうにと言いますか、そんな顔をしてそんな目をして聴いている様子でした。その時ふと思ったんです。割と歳の離れたマネージャーなんですが、この人の人生のほんの一部分だとしても僕の(僕らの)人生の一部が刻まれるんだ、と。同時に、いくら僕らに携わってくれている人でも1リスナーなんだ、誰1人欠かさず大切な受取人なんだと思いました。距離が近いか遠いかだけでその本質は常に同じなんです。また必然的にも逆説的にも出会うはずのない人達の人生の一瞬を作り上げてるんだと思うとそれだけで僕の人生には十分な意味があるように思えました。まだ音楽を始めて5年ばかりですがこの時間には間違いなく十分過ぎる理由があったんです。"一瞬を生きる"僕にとっては誰かの一瞬を生かすことでもあって、それが嬉しい。そして一瞬が1秒になり、1秒が1分…1時間1日1週間1か月1年…バタフライエフェクトってやつですかね、そんな風に人生は経ていくのでしょう。エッセイ(随筆)と言うとよく半生などが描かれます。本来「随」と言う文字には「成り行きに任せる」というような意味があるようで思うままに筆を進めることをエッセイと呼ぶんじゃないでしょうか。しかしながら思うままにやるって時にはやっぱり経験だったり条件反射的なものが出たりするものです。そこに今までの人生が出るんでしょう。何が言いたいかというとこのアルバムはそういった僕の様々なタイミングで訪れた一瞬から生まれた所謂「人生の一部」をメンバー2人に話して聞いてもらった"お話"の羅列な訳です。瞬きの間に潜む抑揚のような、1日の始まりから終わりのような、人生の波瀾万丈のような、またそれが巡り巡り廻って永遠を感じるような…そんなものであればいいなと思います。そしてこのアルバムを聴き終えた時優しく眠りにつけるように、果敢に目覚められるように、そんな日々に立ち向かえるように誰かの心に寄り添えれたらと願っております。「そして明日を必ず迎えよう」そんな瞬間を重ねて人生の続きを描いていきましょう。一瞬が永遠の佳境であるように。

 

そんな訳で本アルバムのセルフライナーノーツを書かせて頂きます。お暇な方は是非

1. エッセイ

ある日友達が、とある作家さんのエッセイの一文を引用してきたんです。
『自分が笑うのは可笑しさのせいというより幸福のせいだ』…深く共感したのが多分始まりだったかな。
ちょうどアルバムの構想を練り始めていた頃のお話です。エッセイからの引用というので
『ふむふむ、"エッセイ"か…良い言葉だなあ』何かがカチッとハマる音が頭の中でしました。
そしたらアイデアが浮かぶんです。
『アルバムタイトルはESSAYにしよう!そんでもって最初の曲は弾き語りにしよう!』
なんて感じで…。
それで生まれた曲です。とは言ったもののなんやかんや最後まで完成せず最後の最後の録音の日に仕上がりました。
僕の曲作りの原点は僕の部屋で、僕の声と僕のギターでポロリとメロディを爪弾くところから始まります。
その真っ裸の姿というわけですね。アルバムのために作った単なるオープニングのような曲ですが、
ストーリー性というものを無理くりというか後付けというか、そんな風にふりかけてみました。
大したストーリーじゃないですが…それは最後に話しましょうかね。

2. 手放せ

こちらは7inchから。

 

静かな弾き語りから一転…
部屋を出れば騒々しい喧騒、雑踏、これが東京でございます。

って感じのイメージですね。

元々ネガティブな性分なので常に怒り憤り妬み嫉みを抱え込んでるんですが
この曲はそう言ったものがうまく書けたかなあって感じで、
なんとなく自分のスタイルの一つとして型を見つけたような気がします。

3. フラットな関係

フラットな関係というタイトルをいつか使いたかったんですね。
そんである日兄からfloetryというアーティストを教えてもらってsay yesって曲があるんですけど、あーこのビートよいなあ…
なんて思ってまあ結構ゴリゴリにインスパイアされた曲になりました。
曲中で「フラットな関係~♪」と歌う部分があるんですが、
このメロと歌詞はずーっと前からストックの中にあってなんとなくガチッとハマったので採用。
「flat」という単語は変化の少ない事を指す言葉であります。

"フラットな関係"という言葉も人との関わりにおいて良い意味でも悪い意味でもそういった状況を表しております。
でも音楽の世界では歌う時に「フラットする」って言うんやけど意味としては変化がないと言うよりかは
「低くなっちゃってる」って意味で…要するに音が正しいところに収まってないみたいな、

なんか思うように歌えないみたいな意味みたいなんですよね。なんか同じフラットなのにちょっと意味が噛み合わないというか違うような気がして、
それを男女の関係に置き換えてみて…"フラットな関係からフラットする"みたいな…
よく分かんないですけどそんな関係を歌詞にしました。
僕のお気に入りの歌詞は「我慢出来ずに気付いた本音」という歌詞です。
本当はずっと気付いてた本音に我慢しきれなくなったもののプライドが邪魔をして、
たった今気付いたことにしちゃうという意味ですかね。多分。

夜1人でおうちに帰る時などに聞いて欲しいですねぇ。

 

 


 

4. 豪雨の街角

こちらも7inchから。

未だ浸透する様子のない「スロウタッチ」というテーマ、
ジャンルのもとSTEPHENSMITHは活動をしているんですがこの曲はまさにそんな感じですかね。

なんかこう、
三拍子の曲が一曲アルバムにあるだけでまた雰囲気が変わりますね。

ビートって大切。

もっとスロウタッチっての浸透させたいから、
もっともっとゆっくりな曲作れるように頑張ります。

5. デコルテ

なんだこの曲は。
僕の長年抑えていた坂本慎太郎イズムが露呈した曲だと思っております。
というのも元々僕はこのアルバム7曲だと思っていたんですがレコーディング中のある日、
小林さんに8曲収録予定と言い放たれたんですね。
まじか。となったんですが同時に小林さんからこんな曲作ってみたら?
とMyronというアーティストの曲を聴かせて頂いた訳です。
その時すでに僕の歌詞などを溜めてるメモには「デコルテ」と「見せてよ」の文字があったわけですが、
流れ的にここで使って良さそうだなと思ってガチッとはめ込みました。
そんな感じで割と突発的に、悪い言い方すると適当に作ったこともあり
自分のすっぴんを見られたような曲になってると思います。
あなたのすっぴんも見せてよという気持ちで作りました。
最後の「見せてよ~♪」のエフェクトはエンジニアの葛西さんがサプライズな感じで
つけてくれたんですがかっこよすぎて最初聴いた時笑ってしまいました。
ここだけずっと聴ける。

地下のクラブなどでクソダサいリミックスとかされて大音量で流されたい。

 



 

6. 紫陽花

これは結構前に作ってた曲です。
元々はYouTubeに上げててそれはドラムベースギターのみのシンプルなものだったんですが、
エレピをなんとなく入れたいなってイメージがあって、やってみたんですがどうなんでしょうか。
とってもアレンジに悩んだし完成した今もまだ模索してるような気分です。
難しいですねアレンジって。まあ、でもなにかしら次に活かせそうな勉強になった曲でしたので良いでしょう。

お酒を飲みながら聞いたり、夜のドライブをしながら聞いたりすると良さそうですよね。
レコーディング中は資生堂とかの化粧品のCM曲だなと盛り上がったのでそういうツテがある方は是非お願いします。

 

 



 

7.  欲しがり

僕は所謂テレアポのバイトをしていて、毎日のように朝から晩までパソコンとにらめっこしながらずーっと座っているんですね。
暇な日もあるもんで、そういう時は頭を休めたいのでボーッとしたり別のこと考えて時間を消耗するんですが
ある日ふっとビートが頭の中で鳴り出したんです。

「ツカチカドコツカチカドコドコチーッ」

そしたらギターのコードも思いついて知らずにベースのフレーズもがっちゃんこ。
部屋の中では携帯を触れないので急いでトイレにいってGarageBandで録音。
次の日の朝に構成やら畳み掛けるように作り上げました。こう、パンチのある曲ってこんな風に怒涛のアイデアで
成り立ってるんですよねきっと。それは分かってるんですけどね、わざと出来ないんですよね。作曲あるあるですね。
そんなこんなで出来た欲しがりはアルバムに何入れようかと悩んでいた時に出来た曲なのでマネージャーさん等に聴かせたところ
満足げな顔をして頂いたので少しはプロに近づけているのかななんて思いました。

STEPHENSMITHにとってはとても「速い曲」です。
ライブでやったら疲れる。ドラムとベース意外と難しい。よくやってますよねあの2人もこんなの。

いかにゆったりした曲ばっかりやってきたか気付かされたし、いっときこんな早い曲は作らんでいいやろ…という気持ちです。
手放せ同様捻じ曲がった自分の側面が出ているかと思います。
このお経の様な歌詞を皆さんどう捉えるか分かりませんが
「えぇい!南無三!」という気持ちで書きました。このアルバムでは割とメインに当たる曲なのかな?多分。
一旦こういうの作ってストレス解消せなね。

満員電車で聴いてください。

 

 



 

 

 

 

 

8. ベッドタイムミュージック

長い。

すこぶる長い曲。

くどいですねえ。

でも意外と聴いてると8分もない気がしたりします。僕の大切な曲です。

 

気持ちを込め過ぎました。でもいいんです。

寝る時に聴いてたら多分途中で寝ちゃうから。それがいいんです。

 

「ストーリー性」について最後に話すと言いましたが、

まさにこのアルバムはエッセイという曲から始まりベッドタイムミュージックで終わることに意味があります。

僕の部屋から鳴り始めたコードが、メロディーが、音楽が、やがて世界に響き渡る。
そんな想いを馳せながらこの曲は作ったんです。まだ実家にいたなあ、この曲作った時。
この曲作ったのが2017年5月21日でちょうどその一年後にWWWでライブさせてもらって嬉しかったなあ。
当然エッセイという曲はまだ出来てなかったんですけどね、ベッドタイムミュージックは実家の小さな子供部屋で
夜中にギターを弾きながら思いついたんです。これから僕はもっと沢山の人に僕の音楽を聴いてもらいたい。
そして沢山の人のために歌いたい。

もっと遠く、
もっと広く、
もっともっと大きく、
そんな気持ちを込めて書いた曲なんです。

そして東京に来ました。

このアルバムはSTEPHENSMITHの始まりになるだろうし、
同時にきっと何かを終えるタイミングでもあるんです、朝と夜みたいに。
だったら1曲目のエッセイはベッドタイムミュージックを書く前の僕を書こう…
そしたらもっとこの曲にも意味が生まれるから。
そう思ったわけです。だからこの曲とエッセイは呼応してます。

歌詞に注目してみてください。

我ながら間奏のストリングスアレンジは素晴らしいと思います。
ドラマチックですね。

映画とかに使われたい。

以上で曲に関する僕の見解でした。

いつも思いますがこれだけ僕が言いましたが感じ方は人それぞれです。僕でさえ正解は分かりません。
皆さんはどの曲を好きになってくれるでしょうか?

それがあなたのエッセイのほんの一文でもいいから、彩りを加えれるものになったら幸いです。

 

最後に今回キーボード、アレンジャーとして大きく貢献してくれた狩野龍太郎くんに大きな感謝をしております。
ほとんど彼のおかげでしょう。僕の頭の中にあったイメージを鼻歌にしたらそれを楽譜にしてくれて…自分の
イメージが形になる瞬間が幾度となくあって、奇跡みたいなものです僕からしたら…本当に何度も感動しました。
素晴らしいですね、音楽って。

僕らより若いキーボーディストですがその能力は可能性とセンスに満ち溢れた人です。彼の名前もこれから色々な
ところで聞けたらいいなと思います。いつか一緒にライブで演奏したいね。

本当にありがとう。

 

あ、そうそう…全然関係ない話なんやけど「ESSAY」にはSTEPHENSMITHの頭文字SSが隠れているんですねえ。
これが割とアルバムタイトルにする決め手になりました。偶然素敵な言葉と
出会ったわけですね。
そんな感じで無理やりですが皆さんも素敵な言葉と出会ってください。

そしてよかったらそれを聞かせてください、ライブハウスで。

てな感じで全然関係ない話で締めさせて頂きます。

 

 

また逢いましょう。

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